同じ球速でも、距離が違えば「速さ」はまるで別物です。18.44m(公式戦の投手板からホームベースまで)で感じる速度を、練習場の限られた距離で正確に再現するための逆算表です。
屋内練習場やネット裏では、18.44mを確保できないことがほとんどです。5m、6m、8m——距離が縮まるほど、同じ設定球速でも打者が感じる速さは跳ね上がります。
たとえば6mの距離で130km/hに設定すると、打者が体感しているのは18.44m換算で約400km/h。これは「打てない」のが当たり前の世界です。打てなかった原因は選手の技術ではなく、設定の数字だった、ということが実際に起こります。
感覚で合わせるのではなく、数字で合わせる。それが再現性のある練習です。
※ 距離に比例して速度を落とす、というシンプルな考え方です。
表にない数字も、ここに直接入力すれば計算できます。金色の数字はキーボードで書き換えられます。
マシン以外はこちらです。球速・距離ともに制限なしで入力できます。
※ 手投げは1球ごとのばらつきが大きいため、あくまで目安です。同じ体感速度を続けたいなら、距離を固定して球速を一定に保ってください。
体修塾で使っているBLACK MACHINEは、球速つまみを時計の文字盤に見立てて合わせます。距離は5〜6mが基本です。
つまみの向きと、そのときの設定球速です。
| 目盛り | 設定球速 (km/h) |
体感速度 5m設定 |
体感速度 6m設定 |
|---|---|---|---|
| 9時(MAX) | 70 | 258.2 | 215.1 |
| 8時 | 66 | 243.4 | 202.8 |
| 7時 | 63 | 232.3 | 193.6 |
| 6時 | 60 | 221.3 | 184.4 |
| 5時 | 55 | 202.8 | 169.0 |
| 4時 | 50 | 184.4 | 153.7 |
※ 体感速度は18.44m換算(km/h)。5m設定にすると、同じ目盛りでも体感は6m設定の約1.2倍になります。
目盛りを一段上げるより、距離を1m詰めるほうが体感速度は大きく変わります。5mと6mでは、同じ目盛りでも体感は約1.2倍違います。まず距離を決めて、そのうえで目盛りを動かしてください。
※ 目盛りと実際の球速は、マシンの個体差・ボールの状態・使用環境で変わります。一度スピードガンで実測して、自分のマシンの数字に補正してください。
目標の体感速度(18.44m基準)を出すために必要な、実際の設定球速です。
| 目標の体感速度 (18.44m基準) |
15m設定 (学童) |
5m設定 | 6m設定 | 8m設定 | 10m設定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 100 km/h | 81.3 | 27.1 | 32.5 | 43.4 | 54.2 |
| 105 km/h | 85.4 | 28.5 | 34.2 | 45.6 | 56.9 |
| 110 km/h | 89.5 | 29.8 | 35.8 | 47.7 | 59.7 |
| 115 km/h | 93.5 | 31.2 | 37.4 | 49.9 | 62.4 |
| 120 km/h | 97.6 | 32.5 | 39.0 | 52.1 | 65.1 |
| 125 km/h | 101.7 | 33.9 | 40.7 | 54.2 | 67.8 |
| 130 km/h | 105.7 | 35.2 | 42.3 | 56.4 | 70.5 |
| 135 km/h | 109.8 | 36.6 | 43.9 | 58.6 | 73.2 |
| 140 km/h | 113.9 | 38.0 | 45.6 | 60.7 | 75.9 |
| 145 km/h | 118.0 | 39.3 | 47.2 | 62.9 | 78.6 |
| 150 km/h | 122.0 | 40.7 | 48.8 | 65.1 | 81.3 |
| 155 km/h | 126.1 | 42.0 | 50.4 | 67.2 | 84.1 |
| 160 km/h | 130.2 | 43.4 | 52.1 | 69.4 | 86.8 |
※ 単位はすべて km/h / 小数点第2位を四捨五入しています。
屋内など設置距離が限られた環境でも、この表を使ってマシン設定球速を逆算すれば、公式戦の投手板からの距離(18.44m)で体感する速度を正確に再現できます。
例)体感150km/hを6m設定で再現したい場合 → マシン球速を 48.8 km/h に設定します。
数字が分かれば、練習は自分で組み立てられます。「なんとなく速い球」を打つ時間から、「狙った体感速度を、狙って打つ」時間へ。設定を自分で決められる選手は、自分の成長も自分で設計できます。
使える距離・道具・目標に合わせて、根拠のある練習設計をご提案します。
「うちの環境だとどう設定すればいい?」——話だけでも大丈夫です。LINEでひとことどうぞ。